11月22日、午前8時30分より朝倉台自治会・自主防災会共催によります防災訓練を実施しました。
これは近年迫っている南海トラフ地震などの大規模震災を想定しての訓練で今年で20回目です。
前日の21日午後と当日朝に自主防災会会員の赤井さんと高橋さんが朝倉台の全住宅内を広報車で巡回広報しました。
『こちらは、朝倉台自治会です。明日、8時30分から朝倉台の避難訓練を行います』『8時30分になりましたら、所定の避難場所公園に避難してください』アナウンスされているのは、朝倉台の中学生、高校生、そして、女性、男性の住民の皆さんが協力してテープに吹き込んだものです。
この広報活動も定着するまでは、「アナウンスが聞こえない!」「スピーカーの声が大きくてやかましい!とか苦情を言われたそうですが、最近は、そんな声はほとんど聞こえなくなり、今年は、何と、散歩されている住民の方から手を振っていただくだけでなく、朝小の子どもたちが公園から走ってきて広報車のお二人に手を振ってくれたようで、子どもから手をふられるなんて初めてですと笑顔で話されていました。
当日朝8時からも再度広報活動に回りました。
午前8時30分、訓練開始です。
今回は例年と違い新型コロナ禍での訓練でしたので、ソーシャルディスタンスなどを考え、第1次避難先である各公園への集合訓練のみとし、第2部の炊きだしや発動機訓練、消火活動訓練など三密になる恐れのある訓練は見送ることとしました。
1号公園の参集風景です。
3号公園です。
4号公園です。
6号公園です。
7号公園です。
各公園では、各町内会の班長さんが集合された皆様の安否チェックなどを行っています。
今回からは各世帯への調査項目が増え、ヘルメット着用率、非常持ち出しリュックの有無、各家庭の備蓄日数、ボランティア差出し可能人数等を聞き取っております。
これは住民の皆さん方の防災意識がどこまで高まっているかを見ることでもあり、住民の皆さんに「非常の際何が必要なのか」を知ってもらう啓発にもなると考えたからです。
広報が行き届いていたお陰で、参加して頂いた住民の皆さんのマスク着用率は100%で、三密を避けるように気を遣っておられました。
訓練に参加頂けなかった世帯は「何らかの災害が発生している世帯」と想定して安否確認も実施ました。
実際に震災が発生したのなら夜間かもしれませんし、豪雨の最中かもしれません。まさに神のみぞ知るです。しかし、こうして訓練を毎年欠かさず続けていれば手順は体に染みこんでいきますので臨機応変に対処できると信じております。
一方、集会所では災害対策本部を立ち上げ私、自治会長をはじめ自主防災会会長、事務局が詰めて各町内会の調査票を待ちます。
刻々と集まるデーターを集計していきます。
速報値ですが避難訓練参加者総数1163名、訓練参加所帯数723戸で参加所帯率が73%と過去最高になりました。
年齢別では、大人(中学生以上)が1,068名でしたが、何と、小学生以下が95名とこれも驚く数字となりました。
非常用リュック携行人数が733名、防災ヘルメット着用人数220名で、今回初の試みのアンケート、各ご家庭の備蓄の日数は2,912日、所帯平均での備蓄日数は4日でした。
加えて、これも初の試みの、大地震の後、自分の家族が無事であった場合、地域への協力支援としてのボランティア参加されますか?の問いかけには、327名もの数多くの住民の方々が応えてくれました。聞いてみ見るものですね・・・
朝倉台住民の皆さんの防災意識は県下でも相当高いということが浮かび上がりました。
また自主防災会でもこのデーターが今後の活動に役立つことと思います。
自主防災会坂口副会長は「このデーターは重要です。これからの防災講演会でも役に立つと思います。この調査は毎年繰り返し行い、各ご家庭での災害時の備えの備蓄日数が増加してローリングストック方法が定着していくと嬉しいです。」と感想を述べられておりました。
関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
また、ご参加頂いた住民の皆様、ご協力感謝申し上げます。